着せ替る手て角力めと尻叩き | 菊貫 |
餅となりたる御代の生贄 | 梨東 |
乾坤に大生醉の獨歩して | 花足 |
切となくなる百両の封 | 梅足 |
君といふ化物客をから縛 | 太路 |
雪のはたへて留られた雪 | 虎丸 |
手も足も鰒に一夜のぬくめ鳥 | 冬央 |
叱りすこした子も親こゝろ | 仙露 |
汗入る氣色もありて玉兎影 | フ |
薄化粧なり炎天の冨士 | 李冠 |
関守ハ結んた髪の外ハ見す | 里橋 |
皆惣模樣木綿振袖 | 冬央 |
八重一重開くハ花の力にて | フ |
海麗に帆かけ数/\ | フ |
- 作者(連衆)
- 里橋・李冠・仙露・冬央・虎丸・太路・梅足・花足・梨東・菊貫(真田幸弘)