寝た侭て手へ渡す子の頬嘗めて | 菊貫 |
家内の気にハ入らぬ碁敵 | 雲牙 |
けふも来る筑摩あたりの鍋鋳懸 | 立葵 |
田植の笠も嫁の荷の数 | 梅足 |
生酔の風つと留たる放れ馬 | 太路 |
借りた匂ひのわるい手拭 | 環川 |
病人と泊り合セる合いの宿 | 牛如 |
僧の出世を伯母に吹聴 | 馬隠 |
昼の月昼餉遣ふて打なかめ | フ |
嘘寒そふな白石の城 | 立葵 |
秋しつか出て行く狐振返り | 雲牙 |
稚キ口て天文の妙 | 中路 |
?人りとならてかしまし花の山々 | フ |
芝居見る日を妻の正月 | 梅足 |
- 作者(連衆)
- 中路・馬隠・牛如・環川・太路・梅足・立葵・雲牙・菊貫(真田幸弘)