黄?も向に見る迄菊の酒汲て | 御 |
碁には邪心も出る大酒 | 馬隠 |
世の嵯峨に身ハ遁れしと思へとも | 梅足 |
男の能いか盃の病根 | 御 |
笄ハ下女に似合ぬ照り見ヘて | 雲牙 |
ほまつ仕事を仕廻ふ丑三 | 梅足 |
賃餅の声も気のセく師走空 | 馬隠 |
出る月影の寒きぬかるみ | フ |
師?僧の草鞋解にも手か多く | 御 |
隣知らすに叔母か生るゝ | 雲牙 |
私に情賣家の大構 | 梅足 |
簗の鯉に寄るしら波 | 馬隠 |
遠近の山もまたきの花咲て | フ |
風に光を添える金屏 | フ |
- 作者(連衆)
- 雲牙・梅足・馬隠・菊貫(真田幸弘)