石橋の楽寝にふいと蜂の蝶 | 御 |
髭籠の封に借る小刀 | 梅足 |
奥家老出ると女中の声がかれ | 杵十 |
又嬲るゝ双六の関 | 梨東 |
時晴の折々だますはつ幟 | 馬隠 |
涼しき値を持しはね馬 | 太路 |
主従か矢走をへなす瀬田の風 | 花足 |
人か言せる1御和睦の沙汰 | 斗涼 |
月代に外山は霧の収りて | フ |
強刀の荷の聴クに柴栗 | 御 |
本陣のわすれ扇に名所付 | 杵十 |
系図倒れの娘ぞろ/\ | 花足 |
往と来と隙なき花の文便 | フ |
遠近ともに霞むしら壁 | フ |
- 作者(連衆)
- 菊貫(真田幸弘)・梅足・杵十・梨東・馬隠・太路・花足・斗涼