巾着はあれと木幡を膝栗毛 | 御 |
答話しなから二人行僧 | 斗涼 |
御物見に屏風て出来し封し口 | 花足 |
素抱落を真似る腰元 | 太路 |
身嗜氏も育もおもはれて | 梅足 |
武家とは反の合し刀屋 | 馬隠 |
二代目は下戸て立派に逢た蔵 | 杵十 |
宇治の泊りに寝そかれる旅 | 雲牙 |
あれは有り切禅僧の無一物 | 御 |
おどけた事も噺御局 | 杵十 |
実にも巻きて人も勇む競馬香 | 斗涼 |
京の恵方に加茂の雪山 | 花足 |
のとかなる心を花に月かけて | フ |
ちさい倫子の何所に置ても |
- 作者(連衆)
- 雲牙・杵十・馬隠・梅足・太路・花足・斗涼・菊貫(真田幸弘)