蘭に似たふりもおかしき花茗荷 | 梅足 |
貧の苦界に親の本復 | 白日 |
時鳥〓にこつくと単衣ゑ帯 | 笑口 |
松魚一節呑仲間から | 貫環 |
世にそげぬ氣てそけた体花川戸 | 太路 |
舟をは負に賣居の寮 | 莫牙 |
植替し苗にも松の名か有りて | 菊武 |
碪の拍子狂ふ嚏 | 梅彦 |
物陰に驚れたる月夜さし | 陸馬 |
人を拂て据へる荒鷹 | 簣十 |
野渡しの一雨ことに場を替て | 雲牙 |
言葉にも花いつ出逢ふても | |
春日和裳まはゆき鬼簾 | 馬隠 |
年立門に曠な桶伏 | 梅足 二 |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・梅足・笑口・貫環・太路・莫牙・菊武・梅彦・陸馬・簣十・雲牙・馬隠