引込禿鳳凰の具足羽子 | 簣十 |
夜の眼寝ぬ眼に?愛かこほれる | 子弦 |
看病も笑ふほとには病拔ケて | 春眠 |
禁酒に邪广魔な鎌倉の魚 | 如圭 |
風誘ふ青田つゝきの神の場 | 惠風 |
夜道するなと伯母の言傳 | 成孚 |
箔打の倅聞々居眠りて | 其漣 |
こし方忍ふ?胸霞む月 | フ |
中の町咲た桜も実は待たす | 菊貫 |
鸒ほともまた弾ぬ小娘 | 簣十 |
縫解に?藝差塵の世へ雇ハれて | 花足 |
雨に淋しき山吹の里 | 其漣 |
麦の秋油〆木の谺する | 子弦 |
低い坂ても坂ハ坂なり | フ |
- 作者(連衆)
- 菊貫(真田幸弘)・簣十・子弦・春眠・如圭・惠風・成孚・其漣・花足