雁帰る頃幸若の1御暇 | 太路 |
鑓て目をつく江戸のうるさき | 杵十 |
俗性も下夕に置かれぬ禅坊主 | 梅足 |
勝手の客は知らぬ香元 | 馬隠 |
川竹の嘘の実を添とけて | 斗涼 |
鶴を打/\下る別荘 | 太路 |
沓籠を1御床机と呼初桜 | 御 |
霞の海を羽織帆に吹 | フ |
春もまた島田金谷は一跨(マタキ) | 花足 |
羽丹生に住めと沙汰の切鍛冶 | 梅足 |
氏もありそふな女房の爪ほっれ | 杵十 |
苦界十年夢の浮橋 | 斗涼 |
あかねさす内藤宿の広辛し | 馬隠 |
残んの月に簾たれたり | フ |
- 作者(連衆)
- 花足・菊貫(真田幸弘)・斗涼・馬隠・梅足・杵十・太路