頃もはや弥生半はの春松魚 | 梅足 |
奈良茂か居間に賑かなかミ (牽頭) | 馬隠 |
箱入の娘御子良子とも見えて | 白日 |
翦鞠知れぬ紫陽花の中 | 環川 |
僧正も碁を打時はやはり俗 | 笑口 |
又怪談を噺す修行者 | 梅彦 |
疝気むし快鳴る梅日和 | 太路 |
笑はぬ面を作る万歳 | 梅足 |
春もやゝよこれて見ゆる節着物 | 馬隠 |
百里の旅も柄酌一本 | 白日 |
三味泉の撥に業もつ相の山 | 梅彦 |
人なら若衆丁子蕣 | 環川 |
明残る月に煙草を味ひて | |
一吹さつと晴て行く霧 |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・梅足・馬隠・環川・笑口・梅彦・太路