主従も別る金谷の雨論 | 笑口二 |
馬より牛を望む絵行脚 | 馬隠二 |
こし方を語れハいつか膝と膝 | 白日三 |
借家に居ても一筋の鑓 | 笑口三 |
寒鴨のむしらるゝ身も重喰ひ | 太路二 |
冬至の梅に咲たハと顔 | 斗凉三 |
喪に籠る内は乏敷日の光り | 梅足三 |
木地を見せたる湯上りの艶 | 梅彦三 |
蘭奢をも塵垢そこか高雄なり | 白日四 |
鬼も和らく千歌廿巻 | 馬隠五 |
黄昏に夕顔のやと立惜ミ | 斗凉四 |
五右衛門風呂に這入る身搆ひ | 梅足四 |
漸寒く成るを相図に月の頃 | フ |
蜻蛉も秋色を見せたり | フ |
- 作者(連衆)
- 梅彦・梅足・斗凉・太路・馬隠・笑口・白日(真田幸弘)