葉かくれに眼鏡びかりと菊の虫 | 白日三 |
高尾を祭る三浦屋か寮 | 梅彦三 |
百尋の文をきりゝと歌一首 | 簣十四 |
夜の〓聞く左迁の憂サ | 太路三 |
狂ふ蝶須〓の御〓に白幣て | 白日四 |
石段をしのく源平の簱 | 笑口四 |
笈佛も木の下影を宿の春 | 簣十五 |
陽炎中に経を讀むる鳥 | 太路四 |
琴の音も〓簑輪静に囲ひ妻 | 笑口五 |
素人に化て参る笠森 | 梅彦四 |
植木やも墨繪となりし青嵐 | 太路五 |
夕月かけて涼とろ/\ | フ |
窓からも塀からも〓放れ馬 | 白日五 |
手へも足へも蜘の巣たらけ | フ |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・梅彦・簣十・太路・笑口