花御堂深山桜を二度の春 | 白日 |
岩もる清水川を産ひす | 甘棠 |
人買ひの瓜を損隠して作り聲 | 沾花 |
残月?たかく?遠増る影 | フ |
翦れて来た鷹のわら/\和らく枯柳 | 魚渕 |
鎌倉武士の哥もたしなむ | 不騫 |
櫛入れす油も付す道案内 | 甘棠 |
龍女も泪琵琶の妙音 | 沾花 |
不忍も娑婆の無熱地蓮盛り | 白日 |
苦痛も見へす遷化完尓/\ | 魚渕 |
金屏に目覚し巨勢か筆の勢 | 甘棠 |
灯を掻立て宿坐直居替る | 沾花 |
人絶せぬ花ハ宮最仲の鄙とても | フ |
此四五日の別てぬくとき | フ |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・甘棠・沾花・魚渕・不騫