牛の背に麻痺のきれる肥り肉 | 杵十 |
杉の花散る内陣の屋根 | 牛如 |
梓弓去た女房か寄て来て | 梅足 |
白い手を出す羅生門河岸 | 芦風 |
湯豆腐に壱方を崩す夜の雪 | 中路 |
煤と餅との間に安産 | 雲牙 |
撰た日を隣の用に遣ハれて | 杵十 |
作の佛の腮にカスカヒ | 芦風 |
掛直す内ハあふない丸木橋 | 仝 |
寝覚めの蕎麦埴駒の嘶 | 立葵 |
帷子の汗もハへ?月涼し | フ |
鏡の間にて叱る義経 | 馬隠 |
物音の何か賑ふ花の陰 | フ |
一雨ツヽに若竹の伸ひ | フ |
- 作者(連衆)
- 杵十・牛如・梅足・芦風・中路・雲牙・立葵・馬隠