鹿聞に月代たのむ庵の主 | 梨東 |
武士は止ても法の肩衣 | 御 |
目利した茶入に添て初茄子 | 斗涼 |
声はおとなで今に前髪 | 杵十 |
鼠出た沙汰に轟く長局 | 太路 |
遠いお馥か1御能一巻キ | 花足 |
来朝に三度迄逢ふ身の冥加 | 梅足 |
子とものやうに談義友達 | 馬隠 |
仏閣の昼にも増て月の照リ | フ |
輪になる踊島田算へる | 梨東 |
拾ひ文上書そつと身にしみて | 仝 |
心の駒の知れ兼る相 | 太路 |
花咲は告んといひし言伝に | フ |
いつしか積る喰摘の塵 | フ |
- 作者(連衆)
- 馬隠・梅足・花足・太路・杵十・斗涼・菊貫(真田幸弘)・梨東