雲水に好まれてうつ小夜碓 | 雲牙 |
入もせぬ手の美しい尼 | 杵十 |
口癖の義士にゆかりの物語 | 梅足 |
門さしに市の摺小木 | 馬隠 |
放馬橋の乞食を嗅て行 | 花足 |
大的帰矢迎て落合ふ | 斗涼 |
紫陽花は一枝切と穴か明 | 雲牙 |
白眼ンて袖へ渡す御刃 | 御 |
石橋に奥向しんと翠簾の内 | 太路 |
系図は主人筋て女房 | 花足 |
失物もそれなりわする伊勢の留守 | 雲牙 |
眼かねばつして誉る銘ふり | 馬隠 |
うきやうな笑も人の花なれや | |
蒔絵に風の光る盃 | フ |
- 作者(連衆)
- 太路・菊貫(真田幸弘)・斗涼・花足・馬隠・梅足・杵十・雲牙