狸よし駱合点と入然して | 環川 |
花檀いはしに花落の茄子 | 斗涼 |
皐月晴笑顔を見せる芙蓉峰 | 雲牙 |
乞食の小屋も絶景の内 | 馬隠 |
鷹辺の渡し待間の人に人 | 菊貫 |
惜しい若衆に癩瘤か疵 | 牛如 |
老ぬれは廓の文も哀かり | 梨東 |
京瓜の水も格別な京 | 花足 |
借着してよい加減なる月の頃 | |
勧化の一の等か鹿聞 | 梨東 |
碁に成と隅に目を持懸弟子 | 斗涼 |
弓の付する関守の隙 | 雲牙 |
花の春往来ゆふなる風情也 | |
輪七五十二あふなき出格子の上 |
- 作者(連衆)
- 花足・梨東・牛如・菊貫(真田幸弘)・馬隠・雲牙・斗涼・環川