笠斗動くやうなり菖蒲刈 | 雲牙 四 |
鯛に小鯵の勝し夕暮 | 梨東 二 |
高橋か部屋唐紙も白地にて | 牛如 二 |
湖月とあれと中ハ売物 | 貫環 三 |
草摺の綴も錦御凱陣 | 花足 三 |
紫衣てなき時鉄鉢の恩 | 立葵 四 |
水仙をさし上ケて行市の中 | 雲牙 五 |
噦の響く温石の箱 | 万年 |
住吉の旭の如くキケントウ | 立葵 五 |
大和言葉て江戸馴し妻 | 貫環 四 |
傍の淋し裏屋の這入口 | |
ひめのり有と蚯蚓のたくる | 万年 |
月花を一ツに見たる水溜り | |
汗しつとりと雨後の暖 |
- 作者(連衆)
- 万年・立葵・花足・貫環・牛如・梨東・雲牙