数珠持し女衒おかしき隅田念佛 | 沾花 |
後ろを見せて憎ひ家根舟 | 白日 |
葉桜や寐鳥のひそむ鷹の聲 | 魚渕 |
建たク@ル@リにとくろ巻蛇 | 甘棠 |
金取た坐頭かたゝり今以 | 不騫 |
掌さす僧の教戒 | 沾花 |
玉菊の昔末ツ世に名の光り | 白日 |
派手なはなしも病親の伽 | 魚渕 |
片言の鴬にまた梅寒し | 甘棠 |
蕪薺に競ふなき奈良の朝起 | 不騫 |
切鍛冶の焼刃冶しの氣の長閑 | 沾花 |
霞の間よりちらり三ヶ月 | フ |
翌もある日に暮惜うむ挾狭?物 | 白日 |
厄除ケ守り肌身はなさづ | フ |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・沾花・魚渕・甘棠・不騫