手枕に肘の汚れを笑れて | 升来 |
醉はさつはり居續の夢 | 素文 |
生霊出来不出来ある雪催ひ | 素飛 |
かまひの見ゆる衛士かたぶく | 雲牙 |
長普請釘の符帳も聞おほえ | 牛如 |
牡丹に廿日酒許す寺 | 太路 |
智恵競とふと若衆を振向せ | 菊貫 |
結局噺のかたい相ほれ | 梅足 |
謡まて小聲にうたふ内祝ひ | 馬隠 |
隠し藝しやと見ぬふりてミる | 素文 |
慎重の温泉場帰らぬか又病ひ | 鶴媛 |
月かけてする菊に丹残 | 素飛 |
関取のかしこまるのも只てなし | 升来 |
いまた薄着の肌寒きころ | フ |
- 作者(連衆)
- 鶴媛・馬隠・梅足・菊貫(真田幸弘)・太路・牛如・雲牙・素飛・素文・升来