酒に鬼女ニハ猫牽頭ち | 白日 |
袖曳く真似に腹を立する | 陸馬 |
小判蒔くやうに牡丹の花散て | 斗涼 |
鰹ちらほら是からハ船 | 環川 |
事足れハたるにまかせて無分別 | 梅彦 |
桜にすこしひねる産篭 | 白日 |
鎮守迄青き踏んと言合セ | 立葵 |
霞にまきれ失にける雁 | 梅彦 |
箪笥改突出ハ行たぶん | 環川 |
恋も無常も根問える公 | 陸馬 |
捨られた俤菊の十日過 | 白日 |
月見んために附直る窓 | フ |
棚経へ母は団扇を取あえす | 梅足 |
合さうもなく茶に合ひし水 | フ |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・陸馬・斗涼・環川・梅彦・立葵・梅足