土手長閑まつ?鷹通匠の眼に翦て | 白日 |
評判の口跡同類夫婦順禮 | 梅足 |
内心は慈悲伴頭の閻魔顔 | 簣十 |
伊丹池田のすつしりと蔵 | 白日二 |
葉は??寝るにひとり機嫌の合歓の花 | 梅足二 |
〓瘧が落て本ンの六月 | 莫牙 |
白砂糖是も上品下品あり | 陸馬 |
稀有る嘶噺をしかる上乗 | 簣十二 |
居續の胸も大海室の客 | 白日三 |
侍から笑ひさうな附さし | 陸馬二 |
塩引もわつかに赤き桃の宿 | 梅足三 |
腰の折れたる母の紙雛 | 簣十三 |
星斗待てに照つゝ霞む月 | |
帳面繰て何か歟うなつく |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・梅足・簣十・莫牙・陸馬