揚角か裳裾ひらりとかくし夫 | 不騫 |
〓靨{「厭」に「面」}の仲に沈む白粉 | 甘棠 |
鴉遣ひの宿にも罪の蚊を焼て | 魚渕 |
松風薫る酒折の宮 | 沾花 |
裏を見る留富土面壁の達广とも | 白日 |
筆意奇麗に雲雪の絵行脚 | 不騫 |
元船は今日も宰?予か昼寐して |
峰に黙懸りて細き三ヶ月 | |
拂へとも野送りの火に夜の虫 | 魚渕 |
露のつとめの禿から酒 | 甘棠 |
御忍ひの御名を従者の言兼て | 沾花 |
花まちふりに座殖る百鳥 | |
涅槃会や世も手枕のよい時分 | 白日 |
東風暖く霞立つ宮空 |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・不騫・甘棠・魚渕・沾花