隼のひとつ蹴て行く烏瓜 | 梨東 |
持くさらしの尼の瀧斗本 | 花足二 |
水無月や樟脳の香の一頻 | 陸馬三 |
桃の実あける虫干の雛 | 牛如三 |
閏年産もかならす隣あり | 白日三 |
由緒正しき三浦屋か系 | 貫環四 |
杉風か福移香檜箱根杉 | 花足四 |
思ひの外に月の氷れる | |
粥くれる寄り所ある寒念仏 | 梨東二 |
義に国かえて隠れ家に住 | 貫環四 |
世の春をしれと軒端に梅咲て | 牛如四 |
連も求す花の都見 | |
乳母ハ糸くりかへし行風鳳巾 | 梅彦二 |
飲さうな顔才蔵ハ下戸 | 簣十三 |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・花足・陸馬・貫環・梨東・牛如・梅彦・簣十