子福者の障子を抜る風の音 | 如圭 七 |
暦見とれて荒い鼻息 | 春眠 六 |
釣木馬爪磨く猫にむしられて | 惠風 六 |
居なから千鳥水戸の御家中 | 菊貫 七 |
截板に目出度絹の扇丈 | 菊武 七 |
陰に陽あり突出し | 花足 六 |
附さしを持せて歛飲て水調子 | 春眠 七 |
むねの毛迄も續たる髭 | 子鷹 五 |
藻の花の子を摺魚に散されて | 惠風 七 |
加茂のひ折の樹にもなる人 | 如圭 八 |
柔術取力のないを自慢して | 春眠 八 |
ぬるみし水の桶に浮月 | |
兎や角と花の初春十日立 | |
凧に餘念の新發意か顔 | 子弦 七 |
- 作者(連衆)
- 菊貫(真田幸弘)・如圭・春眠・惠風・菊武・花足・子鷹・子弦