松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

お知らせ

お知らせ: 2014年8月

幸弘公と庄内藩第7代藩主酒井忠徳(ただあり)公の交遊関係に関するシンポジウム開催(2014年7月25日・26日/山形県鶴岡市)

2014年8月14日 [ お知らせ ]

 酒井忠徳(宝暦5年1755~文化9年1812)は天明年間から文化年間にかけておよそ20年にわたり真田幸弘と親しく交わり、ともに俳諧を楽しんだり饗宴を行ったりしていました。真田宝物館に伝来する文芸資料と致道博物館に伝来する酒井家の文芸資料は共通する内容のものが多く、互いに補完し合うものです。そのことを前提として、下記シンポジウムでは、全国の大名家の文芸活動を検証することの意義が解かれました。

第1部 7月25日(金)  会場 公益財団法人致道博物館 講座室 

プレ共同研究会 近世文学研究の現状と可能性

藩主の和歌 新潟大学 錦 仁   藩主の俳諧  岩手医科大学 平林 香織       

点印の研究 立教大学 稲葉 有祐  庄内藩士の地誌 成城大学 真島 望

第2部 7月26日(土)  会場 公益財団法人致道博物館 講座室 

シンポジウム 藩主の交遊―和歌・俳諧がむすぶ人と地域 

基調講演 酒井忠の思想と俳諧 佐賀大学地域学歴史文化研究センター 井上敏幸 研究報告 和歌・俳諧がむすぶ人と地域  藩主・酒井忠徳公の文芸資料の価値  岩手医科大学教養教育センター 平林 香織 八戸藩主南部信房(畔李)の俳諧活動         湘北短期大学 伊藤 善隆 地下(じげ)から地方へ                                    国文学研究資料館 神作 研一 藩主島津斉宣の文芸活動                鹿児島大学 丹羽 謙治 藩主・酒井忠徳公の所蔵資料―日野資枝に関する資料の一部―    新潟大学 錦 仁 備中松山藩主安藤冠里のサロンー「闘鶏句合」をめぐってー 立教大学 稲葉 有祐

今年は幸弘公二百回忌です

2014年8月14日 [ お知らせ ]
真田幸弘公は文化12年(1815)8月3日に亡くなりました。
江戸時代の太陰暦(当時は天保暦・旧暦を使用)を太陽暦であるグレゴリウス暦に変換すると8月3日は9月5日に相当します
二百回忌に相当する今年9月、幸弘公の遺徳を偲び、真田家菩提寺長国寺(長野市松代町)に追善の俳諧連歌が奉納されます。
幸弘公は俳諧の弟子・松代藩士寺内多宮(俳号・立左りゅうさ)に松濤軒という号を与えていまが、松濤軒の号は、明治、大正、昭和を経て現在に至るまで継承されています。松濤軒5世小林静司氏(都心連句会)が追善奉納俳諧を主宰されます。 松平定信(真田幸弘の甥)『花月日記』には幸弘の臨終のようすが詳細に記述されています。