大凧の出しに三ツ子のきはれて | 簣十五 |
酒か病ひかの今に還懸り人 | 菊武二 |
番町の窓にきれいな竹細工 | 「梅足六 |
股引懸て腰に帳面 | 笑口四 |
童顔の御手にからまる濡佛 | 三馬隠 |
隣国に気の付ぬ弥勒寺 | 菊武三 |
大坂の足袋荷も見ゆる社朝の宮霜 | 雲牙四 |
鴨の毛はつと豕の身震ひ | 白日公四 |
跡棹に咄のならぬ竹筏 | 「馬隠四 |
腮て教へる白髭の宮 | 菊武四 |
古への藝浪人の皷の音 | 簣十六 |
月日の出限りに仕舞ふ草市 | 雲牙五 |
たま/\に有肚朏の紋所 | |
堅田世話敷一あて雁かねの声 | 「笑口五 |
- 作者(連衆)
- 白日(真田幸弘)・簣十・菊武・梅足・笑口・馬隠・雲牙