御百度の労れ高田に一休ミ | 杵十 |
捨られもせす明だ陶 | 環川 |
六月の松魚井戸から釣上て | 梅足 |
わんはくものふ手て蝉か鳴 | 万年 |
三夫婦の隠居から夜か先へ明ク | 杵十 |
白歯□せす神酒を備へる | 太路 |
蒸脂か黄色く成ると橋仕廻 | 雲牙 |
老は居なから松注連の世話 | 杵十 |
一人借何所やら似たる太郎冠者 | 馬隠 |
陰膳すへて掛物へ礼 | 花足 |
皆伝の済て言葉も直されて | 雲牙 |
女子育テを母の高慢 | 杵十 |
鏡台の服紗もいかふ月の雲 | |
夕部の腹をいかす拡み菜 | 環川 |
- 作者(連衆)
- 花足・馬隠・雲牙・太路・万年・梅足・環川・杵十