陽炎の中にあか汲む高瀬舟 | 菊武三 |
買人大勢さて売れぬ松 | 貫環三 |
蝙蝠とおなし比から出る病ひ | 梅足四 |
評東も俱に二歩差なし | 牛如三 |
酔醒の葬禮戻りそつとして | 菊武四 |
額に黒子仏五左衛門 | 梅足五 |
笠島の泥によこれし頭陀袋 | 「牛如四 |
荒し杣屋も歌の言くさ | フ「「笑口四」を見消ち |
鷹の眼もするとに成て枯野原 | 「太路五 |
鳥居遥に乗捨の馬 | 「貫環四 |
和田恩地率頭につれて一軍 | 「梅足 |
惜しい娘のあハれ違 | 菊武五 |
後の月只たのむなる観世音 | 陸馬四 |
霧を防んための梅干 | 仝五 |
- 作者(連衆)
- 菊武・貫環・梅足・牛如・太路・陸馬