松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

翻刻文書

3裏(3ウ)

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灘請ていつも社檀の秋寒し  湖遊
 鰐も見込ん國替の舟 菊貫
振袖を邪魔かる年て此としも  立葵
 恨ミの返歌角の付文字  柳絮
気違をさまして通す番所前  春眠
 やすてにこまる夕顔の宿  兎秀
淋しさに詰替て見る用単笥  立葵

 羽織の上に居續の帯 僊哦
咡も反古ルウフルに洩やすき  有斐
 出舩千艘朝の川口 如圭
鶤の雞冠を見れハ左  子弦
 坂を轉かす臼に陰梅  柳絮
花の眉桂男も袖引ん  園女
 媚く草履是春の物  子鷹
作者(連衆)
子鷹・園女・子弦・如圭・有斐・僊哦・兎秀・春眠・柳絮・立葵・菊貫(真田幸弘)・湖遊