松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

真田幸弘について

『寛政重修諸家譜』より

元文四年松代に生る。宝暦二年六月十日遺領を継。時に十/四歳五年十月一日はじめて惇信院殿に拝謁す。十二月十八日従五位下伊豆守に叙任す。六年六月十二日はじめて城地にゆくのいとまをたまふ。七年十二月二十一日領地損亡せるにより金一万両をかしあたへられ、明和三年正月二十九日またこのことにより金一万両をかしあたへらる。天明三年十二月十八日従四位下に上る。八年四月五日弾正大弼にあらため、寛政二年四月十八日右京大夫にあらたむ。四年七月十九日さきに竹千代殿生誕のとき御箆刀の役を務め子により、備前国宗の御刀を拝賜し、御台所よりも縮緬七巻を賜ふ。十一月十五日竹千代殿御色直の嘉儀あるにより、時服六領を賜ひ、竹千代殿よりも巻絹七巻を賜はる。十年八月二十一日致仕す。室は松平越中守定賢が女。