松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

点取俳諧集

引墨到来覚

引墨到来覚引墨到来覚表紙菊貫は当然ながら点者ではなかったが、アマチュア同士でも、ある程度の技量があれば人に批点を求めたり求められたりすることがあった。菊貫も自らの点印を用いて、批点を行っていた。『引墨到来覚』は、その批点の遣り取りを記録したものと考えられる。
真田宝物館には、安永四年から文化5年の33年間分が現存しており、合計2000巻を越える連句の遣り取りが記録されている。