松代藩第六代藩主 真田幸弘(菊貫)の文藝

和歌集

歌集・歌稿

『和歌詠草』等の歌集

『和歌詠草』表紙

『和歌詠草』表紙

『和歌詠草』1丁表「鹿」「雁」「月」の題詠歌(歌の右肩に長点が付されている)

『和歌詠草』1丁表「鹿」「雁」「月」の題詠歌(歌の右肩に長点が付されている)

真田幸弘の和歌は、冊子にまとめられて、幸弘51歳の寛政2年(1790)以降同10年59歳に至るまで毎年詠まれた和歌が『和歌詠草』(写本)として30冊ほど伝わり、また折本・折紙でも数十点伝来している。このほか幸弘自身が自らの和歌をまとめた『花洛の草結』(「みやこの草結」とする写本もある)が伝えられている。これは自選和歌集であったらしい(成立年は未詳)。さらに上記岩下左源太(清酒)が、文化13年に編んだ幸弘の遺稿集2冊も伝来する。これには寛政7年から文化12年までの幸弘の和歌が収録されている。